糸の端末について

靴下を裏返すと糸の端末が出ているのを見たことはないでしょうか。
これは靴下の構造上、編立を行う際に必ず出てしてしまうものなのです。
糸の端末は、靴下の部位や柄など編立を行う際に糸を切り替えている個所で発生しています。


靴下の内側に発生する糸端末について
●糸の切り替え部(つま先・かかと、ボーダーなど)
 靴下を編む際に色や素材を変えたり、部位によって糸の切り替えを行うことがあります。糸を切り替える際には、ほつれてこないように切り替える前の編んでいた糸の終端と切り替えを行った編み始めの糸の端を重ねて編みます。この時に編み終わりと編み始めの糸の端末が発生し、内側に出てきているのです。 この糸の端末を短くカットしてしまうと、編んでいる糸がほどけてしまい、ほつれや穴あきの原因となりますので、これらの糸はカットしないようにしましょう。 また、切り替え部分の表側は、糸が重なるので編目が乱れて見えることがありますが、製品上の特性となっています。
   
生地裏側                    生地表側

●5本指靴下について
 横編み機で編まれる5本指靴下は、上記以外に指の間などにも糸の端末が残ります。編機の特性上、糸の結び目が出たり糸の端末が長めに残ってしまいますが、これらも穴あきなどの原因となりますので、カットしないようにして下さい。












●柄糸端末
 ボーダーなどとは違い部分的に柄が入っているものは、糸の切り替えも多くなってしまうので、糸の端末がたくさん出てしまいます。 柄の表現や編機の特性によって裏側の糸の出方は異なりますが、穴あきの原因になりますので、裏の糸は短く切ったりしないでください。
  
生地裏側                生地表側
 
靴下の表側に発生する糸端末について
●糸の端末が飛び出している
 切り替えを行った際に発生した糸の端末が、擦れたり、洗濯で揉まれたりすることで表側に飛び出してしまうことがあります。短く切ってしまうと編み目がほつれてしまうので、お手数ですが先のとがった物で押し入れるか、飛び出ている糸の端末を生地の内側に引き込んでください。
 引き込む場合は、補修針の使用や糸の端末が出ている付近の生地の内側から糸通し(スレダー)を入れ、糸の端末を引っかけて生地の内側に引き入れるとやりやすいです。


 



●糸のループが飛び出している
 端末とは違い、ループ状の糸が飛び出ている場合は切ってしまうと穴が開いてしまう場合があります。引っかけてしまった場合など、こちらも先のとがった物で糸の端末を押し入れるか、生地の左右をつまんで左右に引っ張りなじませてください。



ここまで靴下の糸の端末について説明させていただきましたが、ご理解いただけましたでしょうか?
少しでも靴下の特性を理解してもらい対処方法を知っていただければ、より長く着用してもらえると思います。